“フォーティーズクライシス”という言葉を知っていますか。
これは日本語に訳すと“40代の危機”などとなり、40代に入ってから「自分の人生って今のままでいいのだろうか?」などと急に今の自分に自信が持てなくなることをいい、男性にも女性にもあるようです。
孔子は「40にして惑わず・・・・・・・・」と言っていますが40歳を迎えるあたりから多くの人たちが、年をとることやこれまでの自分自身の生きかたに対して疑問や不安を抱きます。
これは自分ひとりの問題ではなく、私たち人間に共通な過程の1つであるようです。
そしてその殆どが一過性のものであることから、「今は人生の節目にいるんだ・・・・・・」くらいに自分を客観視して、深みにはまらないように気をつけなければなりません。
物事にはすべて表と裏、つまり“都合良く思われる面”と“都合悪く思われる面”があります。
例えば“加齢”に関しても、自分にとって“都合悪く思われる面”ばかりが頭をよぎるようになってきたら、今度は意識的にその反対の“都合良く思われる面”も考えてこころのバランスをとるようにしましょう。
以前、ある年配の女優さんの講演会に行ったことがあるのですが、そこでその女優Nさんが「私は、今はこうしてまた異常なほどに人気が出てきましたが、一時期はもう仕事がこなくて引退も考えたことがあるんです・・・・・・」から始まって、“フォーティーズクライシス”の受け入れ方を話してくれました。
それによると彼女はアクションもののテレビ番組で華々しくデビューして、その後結婚してからも女優業を続けていましたが、50代に入った頃からぴたりと仕事がこなくなったというのです。
原因はその頃の自分は年をとることが嫌で、自分の年齢相応の役柄がきても殆ど断っていたからだろうということでした。
彼女にとって年をとることに対する恐怖と、仕事がうまくいかないことが大きな壁となって目の前にたちはだかり身動きが取れなくなっていました。
ところが年齢相応の役をやり始めた途端に再び人気が出始めて、今ではデビュー当時以上の勢いを得て女優として不動の地位を築くことができたのでした。