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“誰かに恋をする”効用

“アンチエイジングへの取り組み”というのは、こころの力を鍛えながら自分自身と向き合ってゆったりと美しく年をとっていく過程だとも言えます。

それは外見だけでなく身体の中から“身体のアンチエイジング”、 さらには心の中から“心のアンチエイジング”に取り組むもので、“自分の殻を破るという心意気”が唯一のエネルギーとなっているようにも思えます。

友人のお母さんは昔から良妻賢母の典型のような人で、夫にも子供たちにも自分の全てを懸けて尽くしているような女性でした。

その彼女が、子供たちが独立して家を出て自分の時間がもてるようになった途端に「気が滅入る・・・・・・」としょっちゅう言うようになり元気がなくなってきたというのです。

友人が言うには「おそらく、“空の巣症候群”という状態だろう・・・・・・」ということでした。

そういえば彼女のお母さんというのは、恋愛経験がなく、1回のお見合いで結婚し、どんなときでも明るくてやさしいお母さんであったということです。

子供たちや夫からは最高のお母さんであったとしても、彼女のこころは子供たちに依存している状態が続いていておそらく一度も自分の人生を歩いていなかったのではないかと思いました。

“子供たちのために、一生懸命人生を歩んできて、いざその対象がなくなると目標を失って途方にくれてしまう”というのは、子供一筋で頑張ってきた女性によくある症状だといいます。

事態が急転したのは、彼女が“韓流ブーム”にはまって人気の男優に恋をしてからです。

彼女は今までの“自分の殻を破って”人を好きになったのでした。

恋愛経験はおろか、自分から男性を好きになったことのないという彼女にとって当時の気分は初々しい娘時代と同じで、まるで一気に花が咲いたような気分であったに違いありません。

あとで友人から聞いた話によると、彼女は今では一人で韓国旅行に行けるほど外交的でエネルギッシュになったということでした。

どん底の精神状態から自分で殻を破って新たな生きがいを見つけた彼女に、“心のアンチエイジング”のお手本のようなものを感じます。